2013年5月17日金曜日

中国人が金相場下落に乗じてゴールドを買占め

金が暴落して、中国ではショーケースが空っぽになるほど、金が売れているのだそうです。

Week in China に「Golden chance」という記事がありましたので、簡約します。


今年はじめ、福建の大物、Wu Duanbiaoは、娘の盛大な結婚式を開いたとき、世間の注目を浴びました。
が、本当のところ、気前の良い持参金が世間の注目を集めました。夫婦は、娘を溺愛する両親から、4つの大きな箱に入った、約1億5000万ドルのゴールドジュエリーを受け取ったのです。

しかし、Wu は、2,3週間結婚式が遅れていたら、と願っているかもしれません。なぜなら、彼はもっと安く、金を買うチャンスがあったかもしれないからです。

金は、長い中国の文化の中で、結婚式の贈り物として、一般的な選択肢となっています。
金相場が、2年半前の水準まで下がったことから、熱心な何百万もの両親が、宝石店に殺到している理由が、これで説明できます。

合計20キロ、600万元相当の金が、わずか2時間以内に売り切れました。

香港でも、宝石店の売上が急上昇しました。
世界最大のジュエリーチェーンの周大福では、来客がうなぎ上りに増えていました。
中国人バイヤーは、中国では金以外の金属が混入していることを心配するため、香港で金を買うことを好みます。

通常、中国のゴールド&シルバー為替協会の商いは、約10億ドルだが、4月19日には128億ドルに達し、22日には、途方もないことに、200億ドルまで上昇しました。1トンもの金の延べ棒が売り切れたのです。
バイヤーは、株式よりも安定した投資として、金を見ています。

しかし、ゴールドジュエリーの原価は、1グラムあたり約350元、金塊の場合は295元なので、投資という観点からは、注意が必要だと指摘されています。

一方、中国やインドからの金の需要は、1週間にわたって記録的な売上になりました。

物理的な金の需要を考慮すると、金相場が急落する可能性は少ないでしょう。
しかし、もし金相場が下がり続けている場合、旺盛な中国人の自家需要でも、中国の金鉱山セクターの価格をあげられそうもありません。

金価格の劇的な変化は、企業の在庫に巨大な圧力を与えていることは否定できません。
在庫を安く販売する現時点では全くストレスはありませんが、金価格への下方圧力がたくさんあるります。これは、金鉱山会社が、実質的に彼らの在庫を値引きせざるを得ないことを意味します。

しかし、紫金鉱業は、生産を下げるつもりはないと言います。紫金の貸借対照表はまた、価格の下方圧力に耐えられると、同社のスポークスマンは言います。
「当社は、生産を削減するのではなく、コストを削減する方法を見つける必要があります。」
実際には、価格の下落は紫金鉱業に買いの機会を提示しているかもしれません。

国有の山東ゴールドが、資金繰りが苦しい鉱山を買収するすることにやや興味を示しています。
大手2社が、西オーストラリアの3つの金鉱山の晩秋を検討しているとも報じられています。


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