2013年4月10日水曜日

中国コスメ業界はオンライン価格競争が激化

Week in China に「Not making-up」という記事がありました。
中国では、コスメ業界が、中国ならではの偽物疑惑で、大変なことになっているようです。以下、簡約です。


今年2月、フランスの化粧品チェーン、セフォラは、中国で最大の旗艦店をオープンしました。 54000平方フィート、5階建のビルは、上海の南京路に位置しています。
2フロアを小売スペース、トレーニングアカデミーとし、別の2フロアをセフォラ中国の新本社にしています。

しかしこのオープンにもかかわらず、セフォラは、中国での競争に苦慮しています。
同社は最近、香水や落ち込んだ他の化粧品のセール後に店舗の一部を閉鎖しました。
その理由は?
買い物客はサンプル品をセフォラでもらい、次にJumei.comとLefeng.comようなインターネット小売業者からそれらを購入するためです。

化粧品やシャンプーなど、パーソナルケア製品は、店頭での購入が減少し続けています。

市場調査会社ユーロモニターによると、化粧品の購入の割合は、オンラインで2010年の4%から2011年には9%に増加しています。この増加は店頭購入から移行したものです。
調査会社は、中国のオンライン化粧品の売り上げが、2012年に37.2億元から、2015年までに120億元(193.4億USドル)に達すると予測しています。

オンライン化粧品小売業者は、大幅な値引きと幅広いブランドを販売することで、中国で速やかにシェアを獲得しています。

例えば、化粧品サイトJumeiは、ディオール、ランコムなどの約45のハイエンド化粧品ブランドを最大15%の割引価格で販売しています。同社は2012年に売上高が2.5億元に達しており、今年は10億元に達するものと期待しています。

「直接販売と百貨店は時代遅れだ」と、陳王、Jumei.comの最高経営責任者(CEO)、は語っています。

しかし、化粧品のウェブサイト間の競争も激化しています。
最近、2大コマースサイトが、買い物客を誘致するための価格戦争を激化させました。
2月下旬にそれは始まり、Lefeng.com では、300品目以上の商品を70%オフで販売しました。同社は、1日で、122万元の販売を記録しました。

負けじと、Jumei.comは、3月1日に3日間の "オープン記念セール"を開始しました。
サイトが、最初の日の大半を停止していたにもかかわらず(ハッカー攻撃による)、同社は販売期間中に、1億元の売上を記録したと主張しています。

オンライン価格戦争は、すぐに言葉の戦争にエスカレートします。
Jumei.comの陳は、彼個人のWeiboで、なぜLefeng.comがハッキング攻撃にあったのかをほのめかしました。
さらに深刻なのは、Jumei.com の元従業員と名乗る人物が、サイトが販売した製品の90%は偽物であった​​ことをブログに書いていることです。
Jumei.com は、すべての製品は本物であると声明を出すことで対応しました。(ブログに書き込んだ人物は、その後、悪評を広めたことで逮捕されました)。

「紛争の根本原因は、ある程度の規模に成長した2つのサイトが、ともに化粧品を売っていることにあります。ディストリビューション、プロモーション、その他のリソースを使って争うことは避けられないのです」と、Jumei.comの元副社長は言います。

「競争優位性を求めて卑怯な策略を用いることは裏目に出るでしょう」と、広州の弁護士は言います。
2大化粧品サイトのふざけた態度は、結局のところ、彼らの業界全体を傷つけることになるためです。
結局のところ、消費者は、どんなサイトで購入しようと、ネットで購入した製品が偽物かもしれないことを心配することになります。

興味深いことに、これは貴重な機会をセフォラに与えました。
セフォラは、ウォール·ストリート·ジャーナル紙に、今年中に中国の消費者のための新しいウェブサイトを立ち上げると発言しました。
このサイトでは、商品について消費者教育を行い、セフォラが販売する商品はすべて本物であるから、割増料金(他より高い)を支払うべきであると説得するものとなります。


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