2012年7月3日火曜日

LVMHの中国戦略は凄い!

日本ではほとんど知られていませんが、LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)は、中国戦略として、ローカルブランド企業に投資しています。
昨年、厦門に本拠を持ち、中国ではハイブランドとして知られているJORYAなど4ブランドを擁す、欣贺(厦门)服饰有限公司に対して投資しています。
以下、本投資案件に関する記事を要約したものを紹介します。

傘下にルイヴィトンバッグ、ヘネシー、ブルガリなど数多くの国際高級ブランドを持つフランスのLVMHが、中国において最初の投資案件を始動させました。
昨日(2012年1月10日)、LVMHの私募ファンドであるLCapitalAsia(略称LVファンド)と欣贺(厦门)服饰有限公司(略称欣贺)が戦略投資協力合意に署名しましたLVMHは欣贺の第二位株主となります。
欣贺の総経理罗永晖は、記者に対して、「LVファンドは巨額の資金を欣贺に投入する。しかし、具体的な金額や株式保有の仕組みなどは昨日の段階では双方明らかにしなかった。」と語った。 「我々は中高級エンドに位置取り、主な販売チャネルは中国の百貨店で、現在のところ600以上の専門店を有している。」罗永晖は、今年の販売が28億元に達する見通しであることを明らかにした。
現在までにLVファンドは、アジア地域でいくつもの投資案件を実行しており、関係を持つブランドには、Emperor Watch &Jewellery、明丰ジュエリー、シンガポールのChar1es&Keith、インドのGen-esisLuxuryなどがあります。投資された資金と運営上のサポートを得ることで、戦略投資の収益を稼ぐとともにアジアにおける速やかな展開と知名度の向上を図ります。
中国のアモイに設立された欣贺は、20年来の衣料製造の歴史を持つ中国の有名な企業で、国際高級ファッションブランドのデザイン、生産、販売運営に尽力しています。傘下ブランドには、JORYA、JORYAweekend、GIVH SHYH、ANMANI、CAROLINE,AIVEI,があり、ファストファッションブランドであるQDAも現在積極的に準備を進めています。
LVMHグループ南アジア中東地区総裁でLVファンド董事総経理であるRaviThaKran氏、LVファンド中華圏董事総経理の黄晗跻氏、欣贺の創始者である孙瑞鸿氏、欣贺総経理の罗永晖氏、中国有名百貨店の幹部、ファッション雑誌編集長、欣贺のパートナー、及び张静初、孙红雷、杜鹃,陶喆、天心等など著名芸能人が当日の署名発表会に参加しました。




ちなみに、中国人の商談時には必須のコミュニケーションツールである、お酒の「白酒(バイジュウ)」ブランドの「ウェンジュン」は、2007年にはLVMH傘下に入っています。
こういうところから、LVMHは着々と中国戦略を固めていったのでしょうか。
大商談には欠かせない白酒というのが、なんとも意味深です。

雑誌「ゲーテ」8月号で「ウェンジュン」が紹介されていましたので、ぜひ一度お試しください。






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